本日の結論
- 短期的には157.83円でのダブルトップ形成による反落の可能性が高い
- ただし、70%の売りポジションが積み上がっており、158.10円超えでは急激な上昇も
- 本日深夜のISM製造業景気指数が最大の注目点
トレード方針
- 基本は157円台半ばから後半での戻り売り
- 損切りは158.10円に厳格設定
- ISM発表前にはリスクをゼロにする
2026年1月5日、ドル円相場は156.60円から157.04円付近で推移しており、極めて重要な局面を迎えています。昨年末からの上昇が157.83円という年初来高値に接近する中、市場は「さらに上昇するのか」「ここから下落に転じるのか」という判断を迫られています。
本日の相場を理解するうえで最も重要なのは、テクニカル指標が相反するシグナルを発しているという点です。この矛盾をどう読み解くかが、今日の取引の成否を分けることになるでしょう。
なぜ今、ドル円は難しい局面なのか
指標が示す「矛盾」
現在の相場の難しさは、主要なテクニカル指標が異なるメッセージを発していることにあります。
MACD(マックディー)のシグナルは「買い」を示しています。MACDラインがシグナルラインを下から上へ突き抜ける「ゴールデンクロス」が発生しており、一見すると上昇トレンドの継続を示唆しています。
しかし、RSI(相対力指数)は正反対のメッセージを発しています。価格が高値に迫っているにもかかわらず、RSIの値は前回高値時よりも低い水準にとどまっています。これは「弱気ダイバージェンス」と呼ばれる現象で、上昇の勢いが実は弱まっていることを示す警告サインです。
例えるなら、アクセルを緩めているのに惰性だけで坂道を登っている車のような状態です。いずれ失速する可能性が高い状況と言えます。
「ダブルトップ」形成の可能性
チャートを見ると、157.83円付近で「ダブルトップ(二番天井)」という弱気のパターンが形成されつつあります。これは、同じ高値を2度試したものの突破できず、その後下落に転じるというパターンです。
もし154.34円という重要なサポートライン(ネックライン)を割り込めば、このパターンが完成し、150円台への下落が視野に入ってきます。逆に、157.83円を明確に突破できれば、このパターンは否定され、160円を目指す上昇が始まる可能性があります。
本日注目すべき経済指標
米ISM製造業景気指数が最重要
本日深夜(日本時間24時)に発表される米国のISM製造業景気指数が、相場の方向性を決める最大のカギとなります。
市場予想は48.3で、好不況の分岐点である50を下回る水準です。この結果次第で、相場は大きく動く可能性があります。
強い結果が出た場合(50近く、または超える)
- 米国経済の底堅さが確認され、利下げ期待が後退
- ドルが買われ、157.83円を突破して158円台へ上昇
- 売りポジションを持つトレーダーの損切りが殺到し、さらに上昇加速
弱い結果が出た場合(47.5を下回る)
- 米国経済の減速懸念が強まり、利下げ観測が高まる
- ドルが売られ、156円を割り込んで154円台へ下落
- ダブルトップの完成が意識され、下落トレンド開始
地政学リスクも視野に
週末に報じられたベネズエラ情勢の緊張も、相場に影響を与える可能性があります。地政学的リスクが高まると、一般的には「有事の円買い」が起こりやすく、ドル円の下落要因となります。
個人投資家のポジションが示す「罠」
興味深いデータがあります。現在、個人投資家の70%が売りポジション(ショート)を保有しているのです。
これは何を意味するのでしょうか。個人投資家は相場の動きに逆らってポジションを取る傾向があり、彼らのポジションが極端に偏ると、相場は逆に動くことが多いのです。
もし価格が157.83円を突破し始めると、これら70%の売りポジションの損切り(買い戻し)が一斉に発動します。これが「ショートスクイズ(踏み上げ)」と呼ばれる現象で、価格を一気に押し上げる燃料となります。
つまり、テクニカル分析では下落を示唆していますが、需給面では上昇のエネルギーが溜まっているという、非常に緊張感のある状態なのです。
今日の予想:3つのシナリオ
メインシナリオ:上値トライ失敗からの反落(確率60%)
最も可能性が高いのは、157円台半ばまで上昇を試みるものの、157.83円の壁を破れずに失速し、156円台前半へ押し戻される展開です。
予想レンジ:156.10円〜157.40円
RSIの弱気ダイバージェンスが効いてくること、そして米ISM指数が予想並みか若干弱めの結果となることで、高値警戒感が勝ると見ています。
サブシナリオ1:強い米指標でブレイクアウト(確率25%)
ISM製造業景気指数が予想を大きく上回り、50に迫るような強い結果が出た場合、157.83円を突破して158円台半ばまで急伸する可能性があります。
予想レンジ:156.80円〜158.80円
この場合、個人投資家の売りポジションが一斉に損切りされ、ショートスクイズが発生します。
サブシナリオ2:リスク回避で急落(確率15%)
地政学リスクの悪化やISMの大幅悪化により、156円、155.25円のサポートを次々と割り込む展開です。
予想レンジ:154.80円〜156.80円
ダブルトップの完成が意識され、パニック的な売りが出る可能性があります。
本日の具体的な取引方針
基本戦略:戻り売り(高値で売る)
テクニカル分析とファンダメンタルズの整合性から、157円台半ばから後半のゾーンは「売り」の優位性が高いと判断します。ただし、ショートスクイズのリスクを考慮し、損切りラインは厳格に守る必要があります。
具体的なトレードプラン
売りエントリーのタイミング
- 価格が157.30円〜157.60円まで上昇してきた場合
- 短い時間足(5分足や15分足)で反転の兆候を確認してから売り
利益確定の目標
- 第一目標:156.20円(約100pipsの利益)
- 第二目標:155.30円
- 最終目標:154.50円(ダブルトップのネックライン手前)
損切りライン
- 158.10円に設定(必須)
- 157.83円の高値を更新し、158円を超えた場合は即座に撤退
ISM発表時の対応
重要:指標発表の直前(23:55頃)には、ポジションを一度決済するか、損切りラインを建値(エントリー価格)に移動させてリスクをゼロにすることを強く推奨します。
指標発表時の急変動に巻き込まれるギャンブルは避けるべきです。結果を見てから、冷静に次の行動を判断しましょう。
重要な価格レベル一覧
本日チャートに印をつけておくべき重要な価格帯をまとめます。
上値の抵抗線(レジスタンス)
- 157.83円:本日最重要レベル。ここを超えるかが全てを決める
- 158.30円:ブレイクアウト確認点
- 160.00円:レンジ上限
下値の支持線(サポート)
- 156.00円:心理的節目、押し目買いポイント
- 155.25円:ここを割ると短期トレンドが弱気に転換
- 154.34円:ダブルトップ完成のトリガー
- 154.00円:強力な支持帯
アドバイス
「強気の罠」に注意
本日最も警戒すべきは、MACDのゴールデンクロスを見て安易に買いに向かうことです。157.80円付近には大量の売り注文が待ち構えており、高値掴みのリスクが非常に高い状況です。
プロの考え方は「157.83円をブレイクするまでは、そこが天井である」という前提で行動することです。ブレイクを確認してから買いに転じても決して遅くありません。
リスク管理が全て
今日のような難しい相場では、リスク管理が成功の鍵を握ります。
- エントリー前に必ず損切りラインを決めておく
- ポジションサイズは資金の2%以内に抑える
- 感情ではなく、価格の動きに従って冷静に判断する
157.83円を明確に上抜けた場合は、プライドを捨てて即座に損切りし、場合によっては買いに転換する柔軟性も必要です。
まとめ:今日の相場を制するために
2026年1月5日のドル円相場は、157.83円という明確な「分水嶺」を前にした緊張感の高い一日となります。
本日の結論
- 短期的には157.83円でのダブルトップ形成による反落の可能性が高い
- ただし、70%の売りポジションが積み上がっており、158.10円超えでは急激な上昇も
- 本日深夜のISM製造業景気指数が最大の注目点
トレード方針
- 基本は157円台半ばから後半での戻り売り
- 損切りは158.10円に厳格設定
- ISM発表前にはリスクをゼロにする


