【今夜の為替見通し|ドル円インフレ再燃で160円トライか?】現在の推移と今後の予想|CPI・新築住宅販売件数について専門家が解説

【今夜の為替見通し|ドル円インフレ再燃で160円トライか?】現在の推移と今後の予想|CPI・新築住宅販売件数について専門家が解説 経済分析

2026年1月13日、本日夜に発表される米国の消費者物価指数(CPI)と新築住宅販売件数は、今後の為替動向を大きく左右する可能性があります。

現在、ドル円は158円台後半から159円に迫る水準で推移しており、市場参加者の注目が集まっています。

本記事では、現在のドル円相場の詳細な分析から、今夜の経済指標発表後のシナリオ別予測、そして具体的な取引戦略まで、プロフェッショナルな視点で徹底解説します。

現在のドル円相場の状況と市場環境

最新の価格動向

ドル円日足
ドル円日足

2026年1月13日午後時点で、米ドル円は158.90円から158.98円の水準で推移しています。これは市場が今夜発表される重要経済指標、特にCPIの結果を先取りする形で上昇している状況を示しています。

従来、158.00円は重要な抵抗線(レジスタンス)として機能していましたが、この水準を明確に上抜けたことで、市場のセンチメントは強気に傾いています。現在の価格水準は、投資家が「インフレ持続」と「米金利の高止まり」を織り込み始めていることを意味します。

市場が注目する理由

なぜ現在のドル円相場がこれほど注目されているのでしょうか。その背景には以下の要因があります。

米国のインフレ動向への関心:2024年から2025年にかけて、米連邦準備制度理事会(FRB)は断続的な利上げを実施してきました。しかし、インフレ率が目標の2%に向けて順調に低下しているかどうかは、依然として不透明な状況です。今夜のCPI発表は、この疑問に対する重要な答えを提供します。

日米金利差の拡大:日本銀行が超低金利政策を継続する一方で、米国は高金利を維持しています。この金利差がドル円相場を支える主要な要因となっており、金利差がさらに拡大する兆候があれば、ドル円は一段高となる可能性があります。

心理的節目の接近:159円、そして160円という大台は、市場参加者にとって重要な心理的節目です。これらの水準を突破できるかどうかは、テクニカル分析上も極めて重要な意味を持ちます。

テクニカル分析:チャートが示す重要なシグナル

多時間軸分析による現状把握

為替相場を正確に分析するには、複数の時間軸からチャートを確認することが不可欠です。

週足ドル円
週足ドル円

週足・日足レベルの分析:長期的な視点では、ドル円は明確な上昇トレンドを形成しています。158.00円という重要な抵抗線を上抜けたことで、この水準は今後サポート(支持線)として機能する可能性が高まっています。次のターゲットとしては、心理的節目である160.00円、さらには過去に為替介入が実施された160.20円から161.95円のゾーンが意識されます。

1時間足ドル円
1時間足ドル円

1時間足レベルの分析:短期的には、158.95円付近で強い上昇圧力が継続しています。テクニカル指標であるSuperTrendやその他のモメンタム指標は「強い買い」シグナルを維持していますが、CPI発表直前にここまで上昇している状況では、発表時の急激な変動に警戒が必要です。

重要な価格水準の解説

ドル円相場において、以下の価格水準が今後の動向を判断する上で重要となります。

160.00円~160.23円(最終ターゲット):この水準は心理的な大台であると同時に、日本政府や日本銀行による為替介入への警戒感が高まるラインです。過去のデータからも、160円を超える水準では当局の動きに市場が敏感に反応する傾向があります。

159.00円~159.20円(第一抵抗線):現在値から見て、まず最初に突破すべき壁がこの水準です。今夜のCPI発表で、この水準を明確に上抜けられるかどうかが重要なポイントとなります。

158.00円~158.20円(重要サポート):旧抵抗線から転換したこの水準は、現在の上昇トレンドを支える重要なサポートラインです。この水準を下回ると、「ダマシ」の可能性が高まり、急落リスクが増大します。

157.50円~157.00円(深押しサポート):上昇トレンドが崩れる最終的な防衛ラインです。この水準まで下落した場合、トレンド転換の可能性を検討する必要があります。

今夜の注目経済指標:CPIと新築住宅販売件数

消費者物価指数(CPI)の重要性

今夜22:30(日本時間)に発表される米国の消費者物価指数は、為替市場において最も影響力のある経済指標の一つです。

CPIは米国内の物価水準を測定する指標で、FRBの金融政策決定に直接的な影響を与えます。特に「コアCPI」(食品とエネルギーを除いた指数)は、基調的なインフレ動向を示すため、市場参加者が最も注目します。

市場予想:エコノミストのコンセンサス予想では、総合CPIは前月比+0.3%、コアCPIも前月比+0.3%程度と見られています。前年同月比では、総合CPIが+2.8%前後、コアCPIが+3.2%前後と予想されています。

影響のメカニズム:CPIが予想を上回る強い数字となれば、FRBが高金利政策を長期化させる可能性が高まり、ドル買い材料となります。逆に、予想を下回る弱い数字であれば、利下げ期待が高まり、ドル売り圧力となります。

新築住宅販売件数の意味

同じく今夜24:00に発表される新築住宅販売件数は、米国の住宅市場の健全性を示す指標です。

高金利環境下では住宅購入のためのローン金利も上昇するため、住宅販売は通常減速します。しかし、それでも堅調な販売が続いているならば、米国経済の底堅さを示す証拠となり、ドル買い材料となる可能性があります。

CPIほど直接的な影響力はありませんが、特にCPIの結果が市場予想と大きく乖離しなかった場合には、この指標が相場の方向性を決定する可能性もあります。

シナリオ別予測:今夜から明日朝にかけての展開

現在のドル円が158.90円台という高水準にあることを踏まえ、CPI発表後の3つのシナリオを詳しく解説します。

シナリオ1:インフレ再燃で160円トライ(発生確率40%)

前提条件CPIが市場予想を明確に上回る場合。特にコアCPIが前月比+0.4%以上など、インフレ圧力の再燃を示唆する数字が出た場合です。

予想される価格推移

発表直後の22:30には、ドル円は159.00円の壁を一気に突破し、ストップロス注文を巻き込みながら159.50円から159.80円へと急騰する可能性があります。この動きは、アルゴリズム取引や短期トレーダーによる追随買いによってさらに加速されるでしょう。

深夜にかけては、米国の長期金利(10年債利回り)が急騰することで、ドル買い圧力がさらに強まります。160.00円の大台に到達する可能性が高まりますが、この水準では日本政府や日本銀行による為替介入への警戒感から、激しい上下動が発生すると予想されます。

取引戦略:このシナリオでは、159.10円を明確に上抜けた後の押し目買いが有効です。ただし、160.00円手前では利益確定を行い、リスク管理を徹底することが重要です。介入リスクを考慮し、ポジションサイズは通常より小さくすることを推奨します。

シナリオ2:予想通りの結果で「事実売り」発生(発生確率40%)

前提条件:CPIが市場予想通り、または内訳に特に目新しい情報がない場合です。

予想される価格推移

すでにドル円が159円近くまで上昇している現状では、「材料出尽くし」として利益確定売りが殺到するリスクが高くなっています。これは相場格言で言う「噂で買って事実で売る(Buy the rumor, sell the fact)」という動きです。

発表直後には一瞬159.10円付近まで上昇するものの、その後急速に失速し、158.50円から158.20円へと下落する展開が予想されます。この下落は、事前に買いポジションを積み上げていた投資家による利益確定が主な要因となります。

その後、158.00円という旧抵抗線(現在はサポート)で下げ止まれば、再び158円台後半でのレンジ相場に移行する可能性があります。

取引戦略:発表直後の上昇が長い上ヒゲ(一時的な高値)で終わった場合、戻り売りのチャンスとなります。また、158.00円付近まで下落した場合は、サポート確認後の押し目買いも検討できます。

シナリオ3:ネガティブサプライズで急落(発生確率20%)

前提条件:CPIが市場予想を明確に下回る場合。前月比+0.2%以下など、インフレ鈍化が明確になる数字が出た場合です。

予想される価格推移

現在の158.90円という水準は、市場の期待を大きく織り込んだ水準です。予想外の弱い数字が出れば、「梯子を外された」形となり、急激な下落が発生します。

158.00円の重要サポートをあっさりと割り込み、157.50円から157.00円を目指す展開となる可能性があります。この下落は、ロングポジション(買いポジション)の一斉投げ売り(ロスカット)によって加速され、下落スピードは3つのシナリオの中で最も速くなると予想されます。

取引戦略:158.00円を明確に割り込んだ場合、トレンド転換の可能性を考慮し、ショートポジション(売りポジション)での追随も検討できます。ただし、急落後の反発にも注意が必要です。

リスク管理と実践的な取引戦略

ポジション管理の基本原則

経済指標発表時の取引では、通常時以上に厳格なリスク管理が求められます。

ポジションサイズの調整:発表前後の急激な値動きに備え、通常の50%から70%程度のポジションサイズに抑えることを推奨します。特に現在のような高値圏では、予想外の下落による損失が大きくなりやすいため、慎重な姿勢が必要です。

ストップロス設定の重要性:必ず損切りライン(ストップロス)を設定しましょう。ロングポジションの場合は157.80円付近、ショートポジションの場合は159.30円付近など、重要な価格水準の外側に設定することが基本です。

利益確定の計画:目標価格に到達した際には、躊躇なく利益確定を行う規律が重要です。特に160.00円のような心理的節目では、予想外の反転が起きやすいため、段階的な利益確定も有効な戦略となります。

中長期的な展望と今後の注目点

2026年1月後半の為替環境

今夜の経済指標発表を乗り越えた後も、ドル円相場を動かす要因は数多く存在します。

FRBの金融政策方向性:1月末のFOMC(連邦公開市場委員会)では、金融政策の今後の方向性についてより詳細なガイダンスが示される予定です。インフレ動向と労働市場の状況を総合的に判断し、利下げ開始時期についての議論が本格化するでしょう。

日本銀行の政策スタンス:日本でも金融政策の正常化が徐々に進んでいますが、そのペースは依然として緩やかです。日米の金融政策の方向性の違いが、今後も日米金利差を通じてドル円相場に影響を与え続けます。

為替介入の可能性:日本政府は過去に160円台で為替介入を実施した経験があります。円安が急速に進行し、輸入物価上昇による国民生活への影響が懸念される場合、再び介入が実施される可能性があることを念頭に置く必要があります。

まとめ:今夜の戦略的アプローチ

2026年1月13日夜のドル円相場は、重要な分岐点を迎えています。現在の158.90円台という水準は、市場の期待を大きく織り込んだ高値圏であり、今夜のCPI発表次第で大きく動く可能性があります。

最も重要な判断基準は、CPIの結果が市場予想と比べてどうであったかです。予想を上回れば160円トライ、予想通りなら利益確定売り、予想を下回れば急落という、比較的明確なシナリオが描けます。

推奨される基本戦略は以下の通りです。

  1. 発表前の新規ポジション構築は避け、既存ポジションがある場合は適切なストップロスを設定する
  2. 発表後は市場の初期反応を確認し、方向性が明確になってから行動する
  3. 現在の高値圏では、ロングよりもショートの方がリスク・リワード比率が良い可能性がある
  4. 160.00円到達時には為替介入リスクを強く意識し、欲張らずに利益確定する

為替市場は24時間動き続ける世界最大の金融市場です。一つの経済指標発表だけで全てが決まるわけではありません。長期的な視点を持ち、冷静な判断と適切なリスク管理を心がけることが、継続的な成功への道となります。

今夜の相場があなたの取引目標達成の一助となることを願っています。​​​​​​​​​​​​​​​​

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